第55回日本白内障学会総会会長 黒坂大次郎

 このたび第55回日本白内障学会総会を、第41回水晶体研究会と合同で開催させていただくことになりました。日本白内障学会総会が、日本白内障屈折矯正学会から独立して開催するようになって3年目、水晶体研究会と合同で開催させていただくようになって2年目にあたります。日本白内障学会は、白内障・水晶体を臨床的、基礎的な立場でさまざまに研究している人が集まり、相互の問題点・課題を全く違った立場で話し合い討議することにより、相互理解を深めるとともに新たな発見のきっかけを作っていただくために設けられています。

 本総会ではその原点に戻って、「白内障・水晶体への多角的アプローチ」をテーマにし、臨床・基礎両面から白内障・水晶体を捉えたいと思っています。臨床的な視点に立てば、水晶体とは、単に屈折(光を曲げる)だけでなく、調節機能を持ち、有害光を除去し網膜を保護する役割を担っています。それぞれの機能低下は、白内障に加え、老視や加齢黄斑変性などとなって現れます。基礎的な観点からも酸化ストレス、たんぱくの不溶化などばかりでなく、最近はアルツハイマー病との関連など様々に捉えられています。本総会が、様々背景の立場の方からのディスカッションにより、思ってもいなかった新たな展開のきっかけになっていただければ幸いです。

 また、本学会をここ岩手県盛岡市で開催させていただくことは、まことに光栄なことと存じます。あの東日本大震災から早いもので5年が経過しようとしています。まだまだ岩手全体では復興途上ですが、夏の東北、そして盛岡は、短い夏を思いっきり楽しむべく、お祭りや様々なイベントが目白押しです。さらに2016年は岩手国体も控えています。意外と熱い東北の夏を、昼は学会で、夜は盛岡の街で、様々な味覚とともに楽しんでいただければと思います。懇親会も盛岡ならではの趣向を凝らす予定ですので、ぜひ合わせご参加いただければと思います。

 医局員一同皆様を盛岡でお待ちしています。


第42回水晶体研究会会長 岡 美佳子

 このたび第42回水晶体研究会をお世話させていただくことになりました。

 去年に引き続き日本白内障学会総会との合同開催ということで、黒坂先生のお膝元、盛岡で開催いたします。大阪など西側からいらしてくださる先生には少し遠い場所かもしれませんが、盛岡は大変魅力的な所のようですので楽しみにしていただけたらと思います。

 水晶体は透明でタンパク質濃度が高い特殊な組織です。細胞外物質がほとんどなく線維細胞の固まりで、細胞一つを取り出すことも困難であるし、取り出してしまうと水晶体としての機能を保つことが困難というとてもとても難しい材料といえます。20年程前に水晶体に出会ったときに「材料として難しすぎる」と感じた気持ちは今も変わりません。今回はテーマに「白内障•水晶体への多角的アプローチ」を掲げ、水晶体の発生、薬物動態、老視、視機能など様々な角度から新しい視点で白内障、水晶体にせまって行けたらと思っています。今回の合同学会がご参加の皆様の研究のヒントとなり、また少しでも研究が発展していくようにと願っています。

 みなさまのご参加をお待ちしています。